自宅感が最高。ゆる〜いラップグループ「ENJOY MUSIC CLUB(EMC)」って？
はい、ごはんまもるくんです。
日本語ラップが好きでよく聞いているんですが、2年ほど前から追っているのが
「ENJOY MUSIC CLUB」
2013年に高円寺の自宅からSOUNDCLOUD上に現れた三人組ラップグループです。
今回はそんなエンジョイミュージッククラブ(EMC)の良さを知ってもらいたいと思います。
エンジョイミュージック？？
3人組ラップグループといえば
2MC+1DJが基本的なスタイルです。
彼らEMCは音楽業界初の3MC+1ロボット+1猫編成。
いつも揃いの黄色いウィンドブレーカーに赤キャップ。
ちなみにウィンドブレーカーは某コンタクトレンズ店と全く同じ形。
そんな彼らのラップがまあ〜〜良い。エモさがすごい。
スチャダラパーのような脱力系のラップに、日常の域を出ないスケールの小さなリリック。
彼らの良さをあえて言葉に表すなら、それは
「何とも言えない自宅感」。
EMCの音楽はネットに乗せて高円寺の一室から飛び出したんじゃなく、
安くて、狭くて、壁も薄い、高円寺の安アパートで、
隣に住んでる音楽好きの住人の部屋から漏れ出る音楽を、
薄い壁越しで聴いているような、「あーこいつらいいなあ」と
隣の住人として聴いているような生活感のある音楽。
ラップはゆるく、リリックは現実的で、トラックは決してだるくないファンキーさ。
で、実際どんな曲？
「EMCのラップ道」
SOUNDCLOUDにポストされた記念すべき最初のトラック。
何かを始めたい時に聴きたいようなそうでもないような曲。
アウトロのトランペットが切ない。ジャケはうまい棒。
コタツを囲んだ俺たち急に
リリック書いてる夜10時
「機は熟した」とはまさにこの事
どの子をめがけてラップしよう
「エンジョイクラブソング」
あの子を探しにクラブに行こうか行くまいか…煮え切らない気持ちの一曲。
基本的にイケてるグループのイケてる人間への共感度は低いEMC。
個人的には名パンチラインがたくさんあって好き。
この空間にあってない 俺は
とか いっつも思っちゃうんだこれが
ぎこちない踊りで毎度ひとり
正直、行くか迷ってる今日も
「EMCトラベル」
センチメンタルジャーニーを大胆にサンプリングした楽しげポップな一曲。
計画練って、旅に出て、期待に夢が膨らみまくるリリックだけど
結局、四畳半一間から出られてないのがEMC。
基本的にイケてるグループのイケてる人間への共感度は低い。
旅の計画ねるねるねるぜ〜
検討してる ご機嫌な 日曜
ジャングル ピラミッド？ かなり期待
見たこと無いもの 見たいヤバイ
そうと 決まれば 開くPC！
選ぶ超良い！ 感じのミュージック
彩ってくれよ 旅の ひととき
行きたいとこまで ひとっとび
「いいトゥモロー」
なんでもできそうな夏だけど、結局何もできないで終わる夏。
そんな「いつもの夏」をラップした一曲。
サンプリングしたSiriのセリフがむかつく。
もやもやさまぁ〜ず2のエンディングにも
実はさっき紹介した「エンジョイクラブソング」はテレ東の人気番組もやさまのエンディングテーマとして起用されています。
番組のゆるい雰囲気ともめちゃくちゃ合ってますよね。
もやさまは結構、音楽好きな人がエンディング選曲してんのか、
以前には「(((さらうんど)))」の「空中分解するアイラビュー」も使われてました。
「エンジョイクラブソング」はこれまたゆるゆるなロボが演じるMVもあるんで置いておきます。
Enjoy Music Club 『エンジョイクラブソング』 (MUSIC VIDEO) - YouTube
EMCは最高
かっこよくない、むしろダサいくらいのリリックがかっこいい
次世代ゆるゆるラップグループ「ENJOY MUSIC CLUB」。
11/4に1stアルバムも発売された彼らですが、SOUNDCLOUD上でも楽曲は聴けるので
気になった方はまず、サンクラを漁ってみてはいかがでしょうか。
んで気に入ったらアルバム買いましょう。(僕は買いました。)
今度はアルバムのレビューもしまーす！
それでは
エンジョイミュージックで行きましょう！
ENJOY MUSIC CLUB HP
http://enjoymusicclub.tumblr.com
